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虹のうたから届いたもの

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2015年 12月 03日

うたう人生の始まり

うたう人生の始まり・・・満開の桜の木の下で踊った♪

中学校の社会科の先生になることを目指して進学した大学。
親元離れて2年目。真面目に通っていたある日 教室に入るとエネルギーが落ちる自分を自覚した。
 
あ~教職に就くのは、わたしの道ではない。困ったなあ~

いったいなにがわたしの道なのだろう?

わからないまま、大学へ行かず、やることがないので公園で走った。広い公園を木々の肌をたたきながら「おはよう!」と挨拶をしながら走り、木の下で体操をしてから太極拳をしてアパートへ帰る。
 そのころ、大好きな友人の敬愛する先輩が、ロックバンドをやっていた。「有里、女性ボーカルがいるんだって、行ってこいよ。」和風ロックのうたに「おはやし」に女性ボーカルがいるとのこと。好きな人に言われちゃしょうがない・・行ってみたけど、大音量の中でうたうのはムリ。自分の声が分からない。
 でも、彼らのめちゃくちゃぶりになんだか惚れた。エレキバイオリンで参加。自主ライブに始まり、草の根の様々なイベントで演奏した。

大学は、試験だけは受けに行った。親に仕送りしてもらっていたので、次の目標もないのに やめるわけにもいかなかった。

そんな先の見えない不安な日々だったけど、ほんとにやりたいと感じたことだけをやった。
 
公園を走ることと、太極拳、ロックバンドの喧騒のなかで思い切りバイオリンを弾きならすこと。

また、現代文明に疑問を感じていたので、玄米とかコミューンに関心があり、大学の新聞会の一員として、南の島のコミューンに一人で取材に出かけたりして、エコロジカルな生き方をしている人たちと出会い始めた。

そして 春・・・
満開の桜の木の下で
いのちの散る時が一番美しい
その渦に わたしは遭遇したの。
うたう人生の始まり_d0213076_16064313.jpg

毎日挨拶していた木々は 桜の木だったんだね。

毎日挨拶してたから、一番 美しい瞬間に呼ばれたんだね。

桜の花びらは なかなか地面に落ちなかった。
息をのむほどの美しい桜吹雪 くるくると舞っている。
この渦の中では 人も舞うのだろうか?

ふと疑問が湧いて、ふっと力を抜いて 手を差し伸べてみた。
手のひらがくるくると舞いだして 体も くるくると回り始めて・・夕闇の中 わたし 踊ったんだよ。

さくらの花びらと一緒に。

目が回ったので ゆっくりと足を踏ん張り 歩き出した時
胸の奥からなにかが押しあがってきた。
メロディーと言葉が同時に

♪花びら流れて

生まれて初めてのうたが
一番から二番まで 唇から零れ落ちるように 出てきたの。
なんだか わからなかった。

なんだろう・これ?って、生まれて初めて体験した胸の奥からメロディーと言葉が押しあがってくる出来事に遭遇したの。

♪花びら流れて

はなびらを数えては風を感じてる
はなよ 花よ いつまでも散り続けてゆけよ
寂しさのせて 散ってゆくんだよ
仲間たちも後から来て追っかけてゆくよ

はなびらを数えては風を感じてる
花よ花よ どこまでも吹かれてゆけよ
この野原で わたしも 踊り続けてゆくうちに
闇に溶けるよ♪

アパートに帰ってカセットテープに録音して
ロックバンドの友人に聞いてもらったの。
そしたら とても喜んでくれた。
「これは、歌だよ。」って。

みんなが気に入ってくれて伴奏をつけてくれて
わたしは うたうようになりました。

以来、うたはずっと、聞こえてくるのです。

わたしの仕事は
自分らしく生きること。

そうすると うたが やってくるのです。
わたしの暮らし わたしの心 出会った自然やいのちの声が
流れ出てゆくのです。

だから、うたは わたしの暮らしであり、心であり、出会う人との深い出会いであり、未来のビジョンであり、今ここすべてなのです。
うたう人生の始まり_d0213076_16053651.jpg

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http://ainohanam.exblog.jp/22600416/



by nijinouta | 2015-12-03 16:07 | うた


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